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野外炊飯器を使ってみた

アウトドア用品

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新聞の購読料の値上げがニュースで報じられて久しい。
新聞の購読をやめたいと思いつつも、引き留めに遭い、購読を続けている人も少なからずいる。
「新聞販売店がかわいそうだから・・・」という理由で購読を続けている人もいる。

私も新聞を購読しているが、一面を読んで後は資源ごみに出す日々が続いていた。
チラシを読むことはほとんどなかった。インターネットを使えば簡単に欲しい情報を探せる時代だからだ。
組織が硬直化している新聞業界に悩まされていたある日、
検索サイトにて「魔法のかまどごはん」の広告を偶然見た。
これは「タイガー魔法瓶株式会社」が製造・販売している屋外用の炊飯器である。

野外炊飯器

白いラベルには個人情報が書かれているが、
元画像の段階で文字が判読不能であったため、隠ぺい加工はしていない。

2万円近い価格にも関わらず、購入してから1~2ヶ月待ちになるほどの人気商品であった。

野外炊飯器

炊飯に入る前に、コメを水に浸し、丸めた新聞紙を用意しておく。

野外炊飯器

原材料高騰に起因するものかは定かではないが、
今回使った点火棒は製造上の原因で調子が悪く、スイッチを入れても火が出る確率は20%~30%程度であった。
火が残っている新聞紙から新たな新聞紙に火を移す・・・という作業を繰り返す羽目になった。

とは言いつつ、なんとか炊飯を完了することができた。

野外炊飯器

水っぽさが残ったものの、時間の経過とともに水分が飛んでいくので、特に問題はなかった。

野外炊飯器

水の状態から沸騰させ、さらに10分程度加熱することで、
卵の内部にまで火を通すことができた。

野外炊飯器

薬缶に1.5リットルの水を入れ、ペール缶一杯分の新聞紙を使って加熱してみたが、沸騰させることはできなかった。


2ヶ月使い続けたある日のことである。
炊飯をしている最中、突然「パツン」という大きな音がした。
炊飯器の状態を調べてみると、に亀裂が入っているのを確認した。


拡大表示。
広範囲に亀裂が入っているのがわかる。
短時間での加熱を繰り返したことによって起きる「熱割れ現象」によるものであった。

災害時での使用を想定して開発されたのか、
耐久性にはあまり期待できない。

使用可能回数は30~50回程度と見込んでおけばよいだろう。

使用開始から一年も経たないうちにこのようなことが起きてしまったのは残念ではあるが、
購入して良かったと思える品であった。

「魔法のかまどごはん」を購入する人はかなり多いが、
ネットを見た限りでは、ユーザーが使用した感想についてはほとんど書き込まれていなかった。
興味本位で購入してみたものの、平常時での使用には不便なことが多いことから、
1回~数回使用した後、お蔵入りになっている事例が多いのではないかと考えられる。

野外炊飯器

新聞紙にティッシュペーパー1枚を噛ませることで、着火が容易になる。

調理中、煙が目に入って痛いが、ゴーグルを着けることで対処できる。
団扇を使って風を起こすことで燃焼を促進させることができるが、周囲に細かな灰が飛散する。
臭いの問題もあり、隣家などの近くでは使わないほうがよい。
可能な限り、広いスペースで使うようにしたい。

チラシを燃料として使用した場合、不完全燃焼になりやすい。
新聞紙に比べて煙の量が多く、臭いもきつい。
チラシを炊飯用の燃料として使うべきではない。

電気炊飯器とは異なり、調理中はその場を離れることができない。

調理を終えた後、竈を数時間放置して焼却灰を冷ます必要がある。
この際、水をかけてはいけない。

調理を開始してから後始末を終えるまでにかなりの時間を要するため、
使用する場所と時間帯に注意を要する。

野外炊飯器
野外炊飯器

奥のペール缶には丸めた新聞紙を入れてあるが、
底にレンガを入れることで転倒を防止。


手前のペール缶には焼却灰が入っている。
蓋をすることで周囲に飛散しないようにする。

盲点になりやすいのが、焼却灰の処理である。
自治体によってルールが異なるが、
「ゴミ出し不可」「持ち込み不可」の自治体に所属している場合、
自宅の庭に撒くか埋めるしか方法がない。
「ゴミ出し可」の自治体の場合、
持ち込まれた焼却灰のほとんどは最終処分場に埋め立てられる。

嫌でもゴミ問題に直面するという結果になった。

焼却灰は再利用が難しく、厄介である。
この点については、購入前に確認しておこう。

この記事は2024年3月23日に新規作成したものを統廃合したものです。

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