2007年に新築した時に取り付けられた窓。
いわゆる「単板サッシ」であり、「引き違い戸」である。1960年頃~2000年頃までの住宅に広く採用されていた。
「防雨」と「防風」の機能は備えているが、断熱性能はお気持ち程度のものである。
枠はアルミで、内部は中空になっている。
現在でもほとんどの住宅で気密性能に難がある「引き違い戸」が取り付けられているが、
この点については、長い間不思議に思っていた。
そのことについて調べていると、意外な理由を知ることになった。
デザイン云々とかじゃなくて、単純に価格が安いからであった。
引き違い戸に人気があるというより、予算の関係上他の開閉方式を採用しづらい、というのが実情である。
内窓を取り付けた後の外観。
窓が緑色に見え、外の景色が鮮明に映っている。
「Low – E 複層ガラス」の色は、商品によって異なる。
「透明色」の商品も存在するため、外から見ただけでは「Low – E」なのか、「普通のガラス」なのかは判別できない。
窓の周辺の壁に断熱シートを貼りつけ、デコレーションシートで仕上げた。
洗面台の棚をドライバーを使って取り外し、裏側に断熱シートを貼りつけた。
洗面台右側の壁に断熱シートを貼りつけ、クッションレンガで仕上げた。
内窓のガラス部分には、1ミリ厚のテーブルマットが貼り付けられている。
内窓の裏側部分。
木材を使って空間を作り、1ミリ厚のテーブルマットを貼り付けた。
窓枠部分の表面には樹脂が使われているが、
骨格部分には上下左右すべてにアルミが使われていた。
ドライバーを使って窓枠を分解し、
骨格部分のうち、「上・下・左」の部分を木材に差し替えた。
右側部分については、構造上の理由から断念した。
外枠部分は空洞になっていたが、その部分に「シーリングバックアップ材」を詰めた。
加工前の窓枠。
アルミ製の骨格が見える。
加工後の窓枠。
木材に差し替えることにより、窓枠の断熱性能が大幅に向上する。
銀色に見えるのは断熱シートである。
1月になるとスリッパを履きたいと思う人もいるくらい、フローリングの床がかなり冷える。
コルクと玄関マットが見えるが、ここにも断熱シートを貼り付けてある。
石膏ボードの裏側に発泡スチロールの板を貼り付けた程度では不十分であることが判明。
室内側にクッションレンガを貼り付けることにした。
洗面台の底板を取り外し、配管と床下の接続部分を確認した。
私が予想した通り、何も詰められていなかった。
配管と床の隙間にコットンパフを詰め、バスボンドで封印。
フローリングの部分にカラーボードを貼り付けた。
排水管はS字になっているが、工具を使わなくても容易に分解でき、清掃性に優れる。
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